水の都 しゃんどらんど

水の都での日常を記していきます。

ブルーハーツが聴こえる

『気が狂いそうだ』

 

なーなーなーなーなー。

 

 

テーブルを拭く。途中でお客さんが来る。ほったらかしてレジに戻る。注文を取る。商品を提供する。またお客さんが来る。お客さんはたくさん注文をする。ひとつひとつ復唱しながらレジに打ち込み、メモを取る。キッチンに大声で伝える。ドリンクを渡す。番号札○番で待ってくれと伝える。またお客さんが来る。たくさん注文する。また同じように行動する。

 

調理器具には限りがある。人は3人。ドリンクを作る人は同時にフードを作れない。レジをやりながら何かをすると、お客さんに対面していないように見える。失礼だから、お客さんの目を見る。レジの列が消える。フードの手伝いに入る。私はこれをやります、こっちはお願いします。年下のくせに仕切ったようなことを言う。失礼だと思いながら、でも、確認しながらでなければ間違えてしまい、間違いはお店にとって無駄にも損益にもなるから、給料をもらっている立場上はそれを出来る限り防がなければいけない。だからせめて、出来たフードの提供は自分がした。番号札5番、なんどもそう口にしながらフロアに出たのに、3回も間違えた。お客さんは戸惑った表情で「自分の注文はこのフードではない」、と言った。謝罪をした。やっと正しい番号札のお客さんを見つける。そうだ、このお客さんはたくさん注文した方だ。ドリンクを全部で5つ注文された。そのうち、作るのに少し時間のかかるドリンクは2つ。番号札だけ渡して、ドリンクを2人がかりで作っていた。途中、カウンターの方から呼ばれて、「ドリンクを頼んだんですけど」と言われた。「申し訳ございません、ただいまお作りしておりますので、もう少々お待ち下さい」と言って、頭を下げた。その後、注文の品を持てる限り持って、そのお客さんにフードが出来次第早足で提供した。最後のひとつ、キッチンに残してきているものがあるのはわかっていたので、「もう少々お待ち下さい」と伝えた。すると、お客さんは「あと○○はきますよね?」と訝しげに尋ねてきた。周りのテーブルもお客さんで埋め尽くされている。「はい、すぐにお持ちいたします」と頭を下げた。すぐにフードを提供して、返却口に溜まっている食べたあとの食器やドリンクのカップをトレーごと回収して、次のフードに手をつける。それが終わって一瞬落ち着いた隙に、テーブルを拭きに行った。先程のお客さんはすでに席を立っていて、テーブルは食べこぼしで白く汚れていた。アルコールで拭う。

 

 

 

『マイクロフォンの中からガンバれって言っている』

『聞こえてほしいあなたにもガンバレ!』

 

 

テーブルを拭いて、椅子や荷物入れを整える。あとは、据え置きのメニューも。キッチンに戻る際にお客さん用の水やおしぼりなどを確認する。さっき補充したばかりの水がもう半分もない。キッチンから持ってきて差し替える。おしぼりも補充する。

 

お客さんの波が終わると、食器の返却地獄が始まる。食器にだって枚数に限界があるし、洗った後の食器は拭いて片付けなければならない。食洗機なんて文明の利器は、上の階のフロアで販売されていても、私たちの作業場にはない。

毎月月末に棚卸しがある。それが、なぜか前倒しになって今日になったらしい。パートさんとアルバイトさんは棚卸しもしながらお客さんの対応をする。私はお客さんの対応だけ。それだけ。それだけなのに、何度も番号札を間違ったし、お客さんの数が数えられなくなった。ドリンクの無料チケットを受け取る。数を数えてお客さんの方を向く。何人いる?この家族は何人だ?「5名様でよろしいですか?」「はい」そんな会話をして、子供たちは率先して飲みたいジュースを言う。大人たちはどれにする?私はこれ、私は……うーん、これかしら。僕はこれで。バラバラに別々のものを注文する。大声で復唱する。キッチンに伝わり、ドリンクが提供される。

 

シャキシャキと歩いてテーブルを片付けて回る。無残に重ねられた皿たちを回収する。

 

「気が狂いそうだ」

 

あれ、と思った。それまでずっとぐるぐると頭の中を流れていたブルーハーツの曲が、今確かに耳から聞こえた。なぜ? そっと唇に触れると、ふたつのそれは離れていて、どうやら私の声帯が震えていたらしい。誰かに聞かれなかっただろうか、と思う。思ったけれど、誰も気にしていなかった。だから、ぽつりぽつりと、頭の中をぐるぐると回っていた部分だけ、さえずるように歌ってみた。歌いながら、食器を運ぶ。なんだか気分が良い。思い浮かぶのは、「獣になれない私たち」の、深海晶だ。彼女は、たくさんの理不尽と、大量の業務と、彼氏の浮気を前に、普段どおりに仕事をした。「幸せなら手をたたこう」を口ずさみながら。心地の良いクラップ音が頭に響く。私は彼女ほど美人で仕事が出来るわけでもないし、理不尽や不条理に晒されているわけでもないけれど、でも、それでもなんだか、彼女と自分がシンクロしたような気持ちになった。あの瞬間の私は誰だったんだろう。

 

今日はずっと、なんだか吐きそうだと思っていた。私は酒以外で吐かない。だから、吐きそう、というのはなにかの気持ちの表れにすぎない。大体、飲食店でしかも店員が嘔吐なんてした日には、迷惑千万どころではないだろう。

心が胸のあたりにあると仮定する。そこには、小さな少女がうずくまっている。広いような狭いような部屋で、白いような黒いような空間で。彼女は動かない。ただひたすら、泣いている。私はそれを、慰めることすらせずに眺めている。なぜなら、彼女はよく見れば小さな私かそれに類するものであり、彼女が泣いているのは、私という器が涙を流せないから、それを肩代わりしてくれているためであった。

今日は吐いてもらおうと思った。けれど、彼女の姿は見えずに、食道のあたりに気持ち悪さを覚えるだけだった。彼女は私に呆れてしまったのだろうか。最近、彼女は泣いてばかりだったから、もしかすると、泣きつかれて眠ってしまったのかもしれない。

 

 

 

別のバイトの話である。

 

「一度別の客に使った袋を使われた。不快だった」

 

そんなクレームが入ったらしい。スタッフに周知され、一度でも開いてしまったビニール袋はすべて処分することになった。私がその連絡を読んだのは3日前で、1日前、店長に、あの連絡を読んだか、と尋ねられた。私は読んで読んだというチェックマークを入れていたのに、どうしてそんなことを聞くのだろうと思いながら、はいと答えた。

 

「あのクレームさ、あなたなのよね。レシート見たら」

 

ピシリ、という言葉が似合うくらいに、私の身体は硬直した。店長は、責めるでもなく、どちらかと言えばクレームになってしまった以上、店長として言わなければならないのであろう様子が伺えた。本当にあなたがそのビニール袋を再利用したのかはわからないし、もしかしたら別の人が開いたものを偶然あなたが手にしたのかもしれない、そこまで追求するつもりはない、と。そうですか、と笑った。じゃあ、もう開いた袋は全部捨てちゃいますね、すみませんでした、と。

覚えはある。袋を開いた後にお客さんに袋は要らないと言われたりだとか、入ると思った袋が少し小さくて他のものに変えただとか。特に悪気があったわけではない。ただ、まだ使える袋だったので、次に回しただけだ。でも、そのお客さんには不快だったらしい。くしゃくしゃの袋を出しやがって、舐めてんのか、とでも思ったのだろうか。申し訳ない限りである。

その日は忙しかった。クリスマス周辺はずっと忙しくて、でも人手も足りていない。そんな中、店長は身内が危険な状態になってしまったため、いつどうなるかわからないと言っている。仕方のないことだ。でも、なぜだろう、店長は、自分が出られないかもしれない前提のシフトを組まない。

 

「この日、店長は出られるんですか?」

「それがわかったら苦労してないよ~」

「いやでも、○○さんが予定空けられるかもしれないって言ってて、大晦日ですよ?お客さん多くて、休憩埋めがいなかったら、休憩中にレジに出ないといけなくなるかもしれません」

「まあ、休憩少なくなっちゃったときは少なくなっちゃったときで、そう申告してくれれば」

「……店長が許すとかそういう問題じゃないんです。労働基準法が許しませんよ。それに、万が一店長が出られなかったとき、苦労するのは私と△△さんです。○○さん、もう予定入れちゃったみたいですし」

「……」

 

誰が悪いとか、何が悪いとか、言っても仕方のないことだと思った。私が大量の連勤のシフトになっているのは確かに私が組んだものだけれど、それは人手が足りていない上に、店長の融通が利かなくなってしまっているからに他ならない。何が悲しくて時給920円で店内を走り回らなければならないんだろう。920円じゃかかりつけの接骨院にも行けない。二階に行く。お客さんに作品が置いてあるかを尋ねられる。下に戻ってパソコンで調べる。無かったこと、いつからレンタルが開始になるかなどを伝える。じゃあこっちはありますか、と聞かれる。お待ち下さいと言ってまた下に降りて調べる。そうしている間にもホコリだらけのゲームを買い取って下さいと言ってくるお客さんでスタッフさんが一人持っていかれている。走る。お客さんに伝える。レジに戻る。息切れを殺しながら次のお客さんの対応をする。裏にいるはずの店長は出てこない。お客さんの波が落ち着いて、私たちが別の作業をしている途中に二階に上がってDVDの返却をしてきていいよと告げる。ゲームの加工をしている途中の手を止めずに、じゃあこれが終わったら行きますね、と笑う。

 

少しだけ励まされたくて、一緒に上がった人に、あのクレーム私だったらしいんですと話してみた。すると、あのクレームは店舗に電話できたもので、それも25日にきたものらしかった。25日どころか、私は23~26日まで出勤していなかった。とても期間の空いたクレームだな、と思った。何がそんなに気に食わなかったのだろう。どうでも良いけれど。

 

 

 

別に、たかが5連勤だった。けれど、クリスマス前だった。現場の状態を考えない本部からどんどん仕入れがくる。12月下旬になってくると、配送業者もどん詰まりになり、複数の業者がどこどこと荷物を置いていったり、同じ業者が2回来たりする。彼らに罪は無い。だから、受け取りのサインをして伝票を渡しながら「ありがとうございます。お疲れ様です」と言う。彼らのうちの誰かはニコリと笑ってくれるし、無表情の人もいる。ひとそれぞれだ。

 

 

今年のクリスマス、私はきっと誰もが羨むような日々を過ごした。神戸の水族館に行って、ホテルで美味しいご飯を食べた。デパートでコスメも買った。けれど、どうしてだろう、クリスマスイブの私は高級ホテルの一室で泣き喚きながら死にたい、と言っていた。

 

「早く死にたい。何も出来ないままどんどん歳だけとっていく。何も胸を張れるものがないまま価値が無くなっていく。怖い。何のために生きているのかもわからない。早く死にたい」

 

そんな感じだっただろうか。

旅行の前日までサービス業の5連勤を果たし、滑り込みで美容室に行って、知り合いのお姉さんからクリスマスプレゼントに化粧品とケア用品をもらって、次の日の夜は親友に会える予定だった。クリスマスもきっと楽しく過ごせるだろうと思って、明日も頑張ろうと思っていたところに、クリスマスは泊まりがけだから、その準備をしてきてくれ、と言われた。そんな話聞いていないと思った。そして、お高いホテルだから、当然バイト着のようなもので行くわけにもいかない。そうなると自然と履く靴はヒール付きのものになって、化粧品だって選ばないといけない。何より、親友とは終電まで遊ぶつもりだった。最悪なことに、次の日はバイトの1時間延長を頼まれていた。準備する時間は無い。

そこから不穏になって、なんとか準備を果たした私は安心できる親友に会って、色々な話をした。本当は私も行きたかったライブに親友は行っていて、その話を聞いたりした。けれど、結局は私の愚痴を聞いてもらうことになった。話している途中で、なんと親友が私のブログを読んでいて、私が退学することも就職できないことも知ってくれていた。書いてみるものだな、と思ったし、親友愛してるとも思った。けれど、自分のことを書いてみるようになったきっかけがクリスマスに一緒に過ごす予定だった相手であることを思い出すと、何だか鬱屈な気分になった。

 

 

結局、終電で帰って早朝から出かけた。新幹線はあまり好きではない。疲れてしまうから。急かされながら準備をして、結局時間が少し余って、比較的薄着だった私はホームで凍えそうだった。朝からずっと私は不機嫌だった。駅についてそのまま向かった水族館も、本当はきちんとブログに記したいと思える程度には素敵な場所だった。それでも楽しむ気になれなくて、結局写真は頼まれたときに撮ったもののみである。よって、このブログでその水族館に来た話を書くことはない。初日はそれで終わった。ホテルで寝たけれど、ベッドが固くて明け方目が覚めて眠れなくなってしまった。眠剤を飲み直そうにも飲み直せない時間、耐え難い眠気と圧倒的な疲労感はあるのに、目を瞑れど意識は飛ばない。気が狂いそうだった。いつの間にか寝付いたらしいけれど、疲れも眠気も取れないままホテルをチェックアウトし、ふらふらと移動をする。次のホテルに移動して、それから外に出た。「どこに行きたい?」という質問に対して、どこにも行きたくない、どころか、私は「帰りたい」と言い放った。相手の全身が硬直したのがはっきりわかった。おそらく、この一言が相手の心を砕いたのだろう。それでも私は良いと思った。それで離れてくれるなら万々歳だ、と。

気を取り直すように聞かれた「何が食べたい?」という質問にも、なにもない、そもそも何があるのか知らないと答えた。相手が苛立っているのも理解していた。つけ麺を食べて、そのまま歩く。大きなデパートに連れて行かれて、何でも好きなものを買ってあげると言われた。それで私の機嫌を取ろうとしているのだろうな、と思い、金で機嫌が買えるのであればそりゃあ安いよな、とも。そもそも、このデパートのこのフロアに私を連れてきた時点で、誰かにここでコスメを買い与えたことがあることを物語っているのであり。それ以上は言うまい。

自分のカードを切るつもりでコスメを選んだ。結局、相手に支払いをされた。私にしては綺麗めな服装に、自分のお金は1円も消費されていないデパコスのショッパーを下げ、高級なホテルにいた。なのに私は惨めな気持ちばかりで、そんな自分も嫌だった。

 

私が最初に帰りたいと言ったため、その後はホテルに戻った。相手は寝始めた。私も寝ようと思った。きっと寝たら少しくらいは自分の機嫌が取れるだろうと。しかし、ベッドに横になってみて、襲ってきたのは今すぐにでもどうにかなりたいという大きな衝動だった。具体的に言えば、大きなトラックに突っ込みたいだとか、ホテルの窓をぶち破って飛び降りたいだとか、そういうもの。履いていたタイツに、いつの間にか穴が開いていた。見えない部分ではあったけれど、そのまま履き続けるのは嫌で、どこかコンビニで買い直そうと思った。ベッドから降りた。膝に力が入らなくて、そのままぺたりと床に座り込んでしまった。靴を置いたところまでズルズルと移動しながら、お気に入りのパンプスを前に、へたりこんでコンビニがどこにあったかを考えていた。知らない土地な上に、通った道はブランドの店ばかりが展開されていて、コンビニなんてありそうにもなかった。ホテルを出て、どこかに行けばまあコンビニくらいはあるだろうと。そんなことを考えていたらベッドに引き戻されて、何をしようとしているのか、何がそんなに気に入らないのかと聞かれた。そこで、爆発するように泣きながら叫んだ。自分が何かにつけて見下されているように感じていること、過去の誰かの影を悪気なく見せられたことが心につっかえていてどうせ自分は安い女だと惨めになっていたこと、連勤で疲れていること、関西があまり好きではないこと。そんなことを発狂しているように相手にぶつけた。そして泣かせた。最低だ、と思った。誰よりも何よりも、自分が最低だと思った。同情されるべくは、今日この日のために2ヶ月くらい前からセッティングをしていた相手の方だ。ただ、何もかもが上手くいかなくて、色んなものが私の身を削って、それをぶつけられて、一方的に責め立てられて。可哀想だった。でも、止められなかった。

 

 

結局、和解はした。したのだろうか、わからない。した、ということになっている。全部全部思っていたことをぶつけて、泣き喚いて、それで私は空っぽになってしまった。生きる意味はあまりわからないけれど、死ねない、厳密に言えば死にづらい理由はたくさんある。お陰様でと言って良いのか、私はいまこの瞬間も心臓を動かしている。

何が悪い、誰のせい、そういう考えで発散できる人間でない私が一番悪いし、そう思っているのが一番楽だ。人からゴミのように扱われていても、そもそも自分はゴミなんだからと思っていれば、特段傷つきもしない。だってゴミだから、収集されずにいられるだけで万々歳だ。そうしていても結局は傷に対して見て見ぬふりをしているだけで、いつか心が限界を迎える。そうなる前に手を打ちたくても、手を打てない環境がある場合もある。「なぜなぜ分析」とやらをすれば、悪いのはこの大学を選んだ私、それ以前に母校に進学した私、もっと昔に、中学校に馴染めなかった私。普通になりたい。普通は難しい。

 

 

明日で2018年は終わる。けれど、私のどうしようもなさは今年もどうにも出来ないらしい。せめて何か後ろ盾のある無能でありたいけれど、私は生きているだけで金がかかりすぎる。私にとって救いってなんだろう。人を頼るのは難しい、だって、自分がどうすれば救われるのかなんてわからないのだから、それを他人に求めたところで他人をすり減らすだけに終わる。春が来ると、私はまたひとつ歳を重ねる。怖い。何もないまま、学籍も失って、貯蓄も無い。強いて言えば、存分に養われた上で学生ほど縛られず好きなときに好きなものを勉強して、好きなときに欲求を満たして、ずっとそんな生活をしていれば精神は人並みに戻るのかもしれない。けれど、そんな現実はやってくるはずもなく、自分はこの社会で人間としてやっていくには生きるペースが遅すぎるな、と感じるばかりだ。心は大人になれないのに、身体ばかりが錆びてゆく。恐怖を前に、でも今日もバイトだけですり減って終わって、こんな駄文をダラダラと世界に発信している。早くどうにかなりたいな。大丈夫になるか、なかったことになりたい。おそらくなかったことになりたいわけではなくて、それにしてはこんな文章を書いてしまっているので、どちらかと言えば大丈夫になりたいのだろう。大丈夫になれたかも、と期待してはなにかに崩されることにもう疲れてきた。

 

 

明日はどんなお客さんに会えるのだろう。今日は起きたら9:28で、10時出勤でなければ遅刻していた。パートのおばちゃんは元旦を抜いて10連勤らしい。奇遇だな、私も10連勤中だ。元日も働く。でも、責任の重さも違えば、社会的立場も違う。残業を強いられて、ヘトヘトに帰宅したところで家事をするなんて芸当、私には到底出来ない。一度このおばちゃんは倒れて入院している。またそんなことにならなければ良いな、と思った。