水の都 しゃんどらんど

水の都での日常を記していきます。

世界が終わる夢を見た

世界が終わる夢を見た。

数日前の話である。

 

 

舞台がどこだったのかもはっきりしない。

それは私が覚えていないだけでもあるだろうし、夢特有の曖昧さでもあると思う。どうして自分の居場所に見覚えが無いことにすら気がつけなかったのだろう。まあ、夢なんてそんなものだ。

 

始まりはどこだっただろうか、思い出せる範囲で書いてみよう。

どこかの街の、どこかのマンションの一室に居た。世界が終わる、という話をしていた。終わる、というよりかは、政府なのかなんなのか、ともかく強い権力を持った機関に見放されてしまったらしく、この街を一掃するのだと。

どうしようもなかった。逃げるしか無かった。だから逃げようとして、誰かと一緒にマンションから飛び出して、階段を降りようとしたら眼前には大きな戦闘機のようなものが2機飛んでいて、バラバラと黒いものを落としていた。世界が光に包まれる。

 

 

 

場面がリロードされた。今度は同じような街で、しかし夜だった。マンションの屋上からネオンの輝く街並みを眺めながら、私は誰かと話していた。追手からどうやって逃げるか、話し合っていた。結局話は終わらずにいつの間にか追われていて、逃げて逃げて、壊れて動きそうにもない列車に乗った。誰かもうひとりは居たと思う。私は運転席で必死に列車を動かしていた。どうして列車が動いたのかもどうやって操縦したのかも覚えていない。ただ、線路ではないところをゴロゴロと走ってしまっていたから、なんとか線路(しかし、線路というにはレールのような丸い管が1本敷かれているだけで、なんともお粗末なものだった)の上に列車を持ってこようと必死だった。きっとレールの上に乗ればうまくいくと思い、ふと前を見ると、眼前には大きな湖が広がっていた。レールの先はどうやら湖に繋がっていたらしい。そういえば、この列車の横には通行止めのような看板があったように思い出す。眼前には湖。しかし、湖に到達するよりも先に後ろから追手(夢特有のガバガバ視点で、私は列車の最前にいて前を向いているはずなのに、後ろにいる追手たちが戦車で攻撃してきているのが見えた)の攻撃の方が早く、湖を映している瞳がチカチカした。

 

 

 

またしても場面がリロードされた。今度はまたマンションの一室にいて、知らないおばさんを、この街は消されてしまうから一刻も早く逃げてください、と説得していた。おばさんには女の子の子供がひとりいて、深刻そうな顔で私の話を聞いてくれた。おばさんは私が逃げないのかを心配していたようだった。私は自分も逃げますよ、と伝えたが、頭の中ではこの街が消えても私は死なないものだと理解していた。ぼんやりと考えていたら、おばさんは逃げる準備をしていて、でも焦っているのか抜けているのか、なぜだか冷凍庫を開けて冷凍食品を眺めていた。いや早く逃げろよ、と思った。女の子は黄色い帽子を被っていた。何だか間に合わない気がしたので、ベランダから外の様子を伺うと、やはり最初と同じ戦闘機のようなものが2機とても近くの空を飛んでいて、ああ、と思った。今思うと、シン・ゴジラの一場面に似ているようにも思える。分かる人だけに分かれば良い。

 

 

 

場面のリロード、何回目だろう。

今度は、バスに乗っていた。バスに乗って、追手から逃げていた。今回は明確に覚えている、隣に座っていたのはサークルの同期のうちの2人だ。私はなぜか小さい頃から持っているくまのプーさんのぬいぐるみを持っていた。しかし、右隣に座っている同期からプーさんのぬいぐるみにGPSが仕込まれていると言われ、必ずあとで取りに来るからと言いながら、バスが道を曲がったとき、窓からその曲がり角に放り出されてしまった。私は泣いていた。しかし、涙はこぼれてすらいなかった。

 

 

 

 

そしてまたリロード。もはや、「追手がいる」ということが前提にあり、話が進んでいっていた。リロードしているようで、その実しっかりとリロード出来る範囲は狭まっているらしい。今度は、湖の底にいた。正確に言うと、湖の底になぜか家があって、私とバイト先の女性スタッフの方がいた。その女性から、一緒にシャワーを浴びようと言われた。女性は裸だった。上半身だけはなんとなく記憶にある。彼女がしゃがんでいて、顔だけこちらに向けて笑顔でそう言ってきたからかもしれない。良いんですか、と私は言った。シャワーを浴びることではない、世界が終わるのに、私なんかとシャワーを浴びてて良いんですか、私なんかと過ごしていて良いんですか、という意味だ。彼女には旦那さんと愛犬が2匹いることを私は知っている。彼女は笑った。いつも、バイト先で私に向けてくれるものと同じ表情で。もう追手はそこまで来ていた。底までは来ていなかったけれど、湖の近辺にはいた。しかし、私には恐れの感情すらなくて、ああ、世界が終わるんだなと思った。とりあえず、シャワーを浴びることにした。

 

 

 

 

 

覚えている範囲だけしか書いていないので、実際はもう忘れてしまったけれど、もっと何度もリロードした覚えはある。もちろん、全て上手くはいかない。うまくいかないのに死ねもしなくて、これはなにかの暗示かとさえ思う。

 

昔から、追い詰められると、誰かに追われて殺される夢を見る。最近は睡眠導入剤を使っていたからかあまり夜に見ることは無かったけれど、昼寝をしているときだとか、明け方に二度寝したときだとか、そういうときには夢を見るようになった。そして高確率で追われる。今は「殺される」よりも「追われる」ことが話のメインであることを考えると、諸々の締切に追われているのがしんどいのだろうと思う。まあ、追われている上で週4~6で出勤しているので、現状まだ自分の心身がぶっ壊れいないことに感謝するしかない。どうしようもないことは悩んでもどうしようもないのだ。

 

今夜は、温かいミルクティーを飲む夢でも見たい。

夢の中でくらいは幸せであることを、平穏であることを願っても許されるであろう。

たくさんのぬいぐるみたちを壁際に追いやって、今夜もおやすみなさい。